新潟市中央区沼垂西の古着屋「LOGUE」に行ってみた

信濃川の河口近く、かつて港町としてにぎわった沼垂(ぬったり)。昭和の長屋が今も残るこの町に、ふらりと立ち寄れる——わけではない、ちょっと変わった古着屋があると聞いて、足を運んでみました。

その名は「LOGUE(ローグ)」。沼垂テラス商店街から歩いて10分ほど、カスターノビルの2階にひっそりと構える、完全予約制のヴィンテージショップです。

「予約してから行く古着屋」という体験

LOGUEのいちばんの特徴は、なんといっても完全予約制であること。ふらっと入る、という普通の古着屋の楽しみ方はできません。代わりに手に入るのは、「自分ひとりだけの時間」です。

予約した時間帯、店内に他のお客さんはいません。BGMも最小限。あるのは、服と向き合うための静けさだけ。「古着屋は好きだけど、人が多いとゆっくり見れないんだよな」——そんなふうに感じたことがある人には、この一点だけでも来る価値があると思います。

実際に通されてみると、急かされる感じがまったくない。一枚一枚、袖を通して、鏡の前で時間をかけて確かめられる。古着屋が本来いちばん楽しいはずの時間が、ちゃんと取り戻せる場所でした。

並んでいるのは、米仏のワークウェアとブロカント

扱っているのは、アメリカ古着とヨーロッパ古着、そしてブロカント(フランスの古道具・蚤の市の雑貨)。年代でいうと、1940〜80年代あたりの米仏ワークウェアやフレンチヴィンテージが中心です。

新品にはない情報量、というのが見ていてよくわかります。色落ち、ヨレ、リペアの跡、ボタン裏の擦れ。ひとつひとつに、誰かが袖を通してきた時間が残っている。それを「ダメージ」と見るか「価値」と見るか——LOGUEはあきらかに後者の目線で服を選んでいて、その基準が店全体に通っている感じがしました。

ロゴやタグよりも、素材と生地。10年後も変わらない価値があるか。そういう軸で仕入れられた服たちなので、「とりあえず流行ってるやつ」みたいな一着は並んでいません。静かだけど、芯のある品揃えです。

店名「LOGUE」に込められた意味

ちなみに店名のLOGUEは、Dialogue(対話)、Prologue(序章)、Epilogue(終章)に共通する「-logue=物語」から来ているそう。一着の服が、着られ、直され、手放され、また次の誰かのもとで新しい時間を始める——その途中に立つ場所でありたい、という思いが込められているとのことです。

加えて「Rogue(ローグ)=はぐれ者」の意味も重ねているらしく、流行や正解から少し距離を置いて、自分の感覚で服を選んできた人のための隠れ家。そんな店のスタンスが、そのまま名前に表れています。

アクセス・予約方法

  • 場所:新潟市中央区沼垂西/カスターノビル2階
  • アクセス:新潟駅から徒歩約20分、沼垂テラス商店街から徒歩約10分、紫竹山インターから車で約7分。無料駐車場あり
  • 予約:完全予約制。LINE公式アカウントから事前に予約

遠方でなかなか新潟まで来られない、という人のために「LOGUE REMOTE DIG」というオンラインサービスもあります。ビデオ通話で店内を映してもらいながら、気になる一着を一緒に探せる仕組み。画面越しでも生地の表情やサイズ感を確認できるので、「まず雰囲気だけ見てみたい」という使い方でも歓迎しているそうです。

まとめ

沼垂テラスを散策するついでに——と言いたいところですが、LOGUEは予約必須。だからこそ、朝市や商店街歩きの予定に合わせて、あらかじめ来店予約を入れておくのがおすすめです。沼垂のいいところを、1日でまとめて味わえます。

「いい服と、静かに向き合う時間がほしい」。そう思っている人には、これ以上ないくらいハマる古着屋でした。気になった人は、まずInstagramかLINEからのぞいてみてください。

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